モルガン・スタンレー:リアルタイムの注文書の管理システム
モルガン・スタンレーはトレードフロアの証券ディーラー、ブローカーそして販売担当者に対して、東京証券取引所(TSE)からのリアルタイムな注文情報を提供する必要がありました。
必要な情報が引き出せるのは、証券取引所から提供され、取引所と専用線で接続されている東芝製の専用端末のみで、それは限られた数しかありませんでした。
データが必要な顧客数が利用可能な端末数を上回っており、そのデータも他のトレードフロアのアプリケーションと統合できる状態ではありませんでした。
この完全にクローズドな独自のシステムとの接続を実現させるために利用できるTSEやメーカーによるドキュメンテーションやサポートはありませんでした。しかも、現行の東芝のシステムは、標準規格でない独自のネットワーク通信プロトコルに基づいて稼動していました。
モルガン・スタンレーは端末をエミュレートし、必要な売買情報の擬似要求を送り、通信で返されたデータをインターセプトするためのソリューションをフュージョンシステムズにご依頼いただきました。また、そのデータを標準的なフォーマットに変換することによって、使われているデジタルデータ配信プラットフォームに送り込むことで、トレードフロアのアプリケーションで使用できるようにするのです。
フュージョンのコンサルタントはプロトコルハードウェア・ソフトウェアを駆使し、システムが使用しているクライアント/サーバのプロトコルを分析し、リバースエンジニアリングを行い、分析結果は実際の端末の代わりに機能する擬似端末ソフトウェアのプロトタイプ開発に使われました。
対システムのプロトタイプのテスティングは、稼動しているシステム上で行われないといけませんでした。また、行われている売買業務に障害が発生しないように、ディーラーの方々と調整をする必要がありました。
分析、プロトタイプ開発、そしてテスティングを繰り返した結果、システムとお客様のトレードフロア配信ネットワーク間を接続するための独自データフィードサーバの設計・実装をするために十分な知識を得ることができました。
その結果、プロジェクト始動より3ヶ月という短期間で、ソリューションの開発、テスト、そして実装まで実現させることができました。
